ドイツのホームセンター大手8社のうち5社が除草剤「グリフォサート」の販売を停止していることが、環境保護団体グリーンピースの調査で分かった。同除草剤に対しては世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関が3月、発がん性の恐れがあるとする報告書を発表しており、5社はこれを受け販売を取り止めたもようだ。
グリーンピースは今夏、8社を対象にアンケート調査を実施。バウハウス、グローブス、ホルンバッハ、オビ、トームの5社はグリフォサートを販売していないと回答した。
グリフォサートは米モンサントが開発した除草剤。世界の農地面積の30~40%で散布されている。
一方、ミツバチの大量死や大量失踪の主な原因とされるネオニコチノイド系の殺虫剤に関する質問では、バウハウス、オビ、トームの3社が「チアクロプリド」を販売していないと回答。ヘルヴェークも年末までに販売を停止することを明らかにした。「アセタミプリド」は8社とも販売を続けている。