独英資本の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターは20日、米同業アトメルを買収することで合意したと発表した。これまでの携帯電話・スマートフォン向け半導体に偏っていた製品の幅を拡大する狙い。
アトメルを総額46億ドルで買収する。アトメルの普通株1株につき現金4.65ドルを支払うほか、自社の新株0.112株を割り当てる。
アトメルは通信機器、コンピューター向けのほか、産業、軍需向けの半導体を手がける。従業員数は約5,000人で、昨年は14億1,000万ドルを売り上げた。
ダイアログ・セミコンダクターは売上高が11億6,000万ドル。市場が飽和状態にあるスマホ向け半導体が主な製品で、米IT大手アップルへの売上依存度が70%と高い。アトメル買収により2年以内にシナジー効果1億5,000万ドルを見込めるとしている。