光学機器製造のトプコンは6日、眼科医療分野のITソリューション開発、販売、コンサルタンティングを手がける独ifaシステムズに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。同計画はifa経営陣の支持を受けており、トプコンは友好的に買収を行うことになる。
ifaを1株当たり現金15.20ユーロで買収する。50.1%を取得した場合の買収金額は約2,094万ユーロとなる。すでに発行済株27.6%を経営陣とその他の株主から譲り受けることで合意している。
トプコンはスクリーニングによる疾患の早期発見と予後管理による患者のクオリティー・オブ・ライフの向上、および医療効率の向上を目指している。これらを実現するには、様々な検査機器から収集されたヘルスケア情報を一元管理し相互に連携する医療ネットワークが必要となる。
ifaは欧米を中心とした眼科電子カルテの有力企業で、トプコンは同社の技術を取り込むことによりスクリーニングから検査・診断、治療・予後管理に至るヘルスケア情報を一貫して管理・活用する、ヘルスケアITソリューションを提供できるようになる。
ifaは1987年の設立で、売上高は808万ユーロ、営業利益(EBIT)は242万ユーロ。