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2015/11/11

企業情報

コンチネンタル―利益率見通し引き上げ―

この記事の要約

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は9日の決算発表で2015年12月期の売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)を従来予測の「約11%」から「11%以上」へと上方修正した。年初からこれまでの業績が好調なた […]

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は9日の決算発表で2015年12月期の売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)を従来予測の「約11%」から「11%以上」へと上方修正した。年初からこれまでの業績が好調なため。原油と天然ゴムの価格下落に伴う15年12月期のコスト軽減額についてはこれまでの2億ユーロから2億5,000万ユーロへと見通しを引き上げた。

15年7-9月期(第3四半期)の売上高は96億1,760万ユーロで、前年同期を11%上回った。欧州、北米の自動車市場が堅調なほか、自動車の電子化が一段と進展していることがプラスに働いた。EBIT(調整済み)は11%増の10億7,560万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の11.1%から11.6%へと上昇。純利益は28%増の6億3,570万ユーロに拡大した。

ヴォルフガング・シェーファー財務担当取締役は自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題に絡んでロイター通信に、米国でも欧州でもディーゼル車の需要に変化は起きていないと述べたうえで、VWの不正発覚をきっかけに自動車メーカーがディーゼル車の排ガス処理装置を強化すれば、サプライヤーには追い風になるとの見方を示した。