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2015/11/11

企業情報

ウィンコール・ニックスドルフ―純利益92%減に―

この記事の要約

ATM、POSシステム大手の独ウィンコール・ニックスドルフ(パーダーボルン)が9日発表した2015年9月通期の営業利益(EBITDA)は2,200万ユーロとなり、前期の1億5,500万ユーロから86%減少した。新興国市場 […]

ATM、POSシステム大手の独ウィンコール・ニックスドルフ(パーダーボルン)が9日発表した2015年9月通期の営業利益(EBITDA)は2,200万ユーロとなり、前期の1億5,500万ユーロから86%減少した。新興国市場の低迷や国内小売店の投資見合わせのほか、リストラ費用8,000万ユーロの計上が響いた格好。純利益は前年同期の1億400万ユーロから800万ユーロへと92%落ち込んだ。売上高は2%減の24億2,700万ユーロだった。

ウィンコール・ニックスドルフでは主要顧客である銀行と流通事業者の投資抑制を受けて、ハードウエアの販売が低迷。4月にコスト削減方針を打ち出し、10月には米同業ディボールドとの合併方針を発表した。

エッカルト・ハイトロフ社長は決算発表で、ディボールドとの合併交渉は終了していないと述べたうえで、同合併にはメリットのほかでメリットもあると指摘。重要なのは今後の成長の見通しであり、コスト削減のみを理由に合併することはないとの立場を強調した。