ドイツ金融・保険業界の動き

ドイツ銀行―不動産融資事業を再編―

独銀最大手のドイツ銀行が不動産融資事業を再編する意向だ。同行関係者の情報をもとに『ハンデルスブラット』紙が7日、報じた。広報担当者は「デジタル化、金利の上昇、インフレは住宅融資市場を根本的に変えた」と指摘。同事業の効率化 […]

タランクス―買収でラテンアメリカ損保3位に―

独保険大手タランクスは27日、子会社HDIインターナショナルが米同業リバティ・ミューチュアルからラテンアメリカの個人・小規模事業者向け損保事業を買収することで合意したと発表した。損保分野の中核市場で2025年までに5位以

独スタートアップの資金調達、昨年は38%減少

ドイツのスタートアップ企業がベンチャーキャピタルから2022年に調達した資金の総額は15億5,700万ユーロで、過去最高となった前年(26億1,200万ユーロ)を38%下回ったことが、政策金融機関ドイツ復興金融公庫(Kf

不動産融資が半減

ドイツ抵当証券銀行連盟(vdp)は22日、加盟企業の1-3月期の不動産新規融資額が計256億ユーロとなり、過去最高を記録した前年同期(490億ユーロ)を47.8%下回ったと発表した。資材高騰や金利の急上昇が響いた格好だ。

消費者の8割がネット保険を利用

ネット保険をこれまでに少なくとも1度、利用したことのある人は79%に上ることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)の消費者アンケート調査で分かった。ベルンハルト・ローレーダー専務理事は「デジタル保険契約は保険を必要とする

ドイツ取引所―投資管理ソフト会社を買収―

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は4月27日、デンマークの投資管理ソフトウエア企業シムコープを買収することで合意したと発表した。乱高下する金融市場の影響を受けにくい分野で事業を強化する考え。既存事業とシムコ

ドイツ銀行―英投資銀ヌミスを買収―

ドイツ銀行は4月28日、英国の投資銀行ヌミスを買収することで合意したと発表した。英国で企業向け事業を強化する狙い。買収が実現すると、ドイツ銀は英市場の主要な投資銀行となる。 株式公開買い付け(TOB)を通してヌミスを買収

ドイツ銀行―1-3月期利益が10年ぶりの高水準に―

独銀最大手のドイツ銀行が4月27日発表した2023年1-3月期(第1四半期)決算の税引き前利益は前年同期比12%増の18億5,200万ユーロとなり、10年ぶりの高水準に達した。金利上昇に伴う収入増が大きい。純利益は9%増

銀行の融資縮小が底打ち

企業に対する銀行融資のハードルが低下しているもようだ。Ifo経済研究所が3月のアンケート調査をもとに31日発表したところによると、融資交渉を現在、行っているドイツ企業のうち「銀行が融資に消極的だ」と回答したのは22.7%

ドイツ銀株が急落、「次のクレディ・スイスにはならない」

独金融最大手ドイツ銀行の株価が24日、一時7.95ユーロとなり前日終値を14.9%下回った。債務不履行リスクを対象とする金融派生商品CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の価格が急騰したことが引き金となったもようだ。

米SVBの独支店に当局が支払い停止など命令

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は13日、経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)の独支店に対し、資産売却と支払いの禁止を同日付で命じたと発表した。債権者の保護が狙いで、顧客との取引も禁止した。金融システムの安定性が

ドイツ銀行―炭鉱・石炭発電向け融資基準を厳格化―

ドイツ銀行は2日、主に発電に用いる一般炭を採掘ないし使用する企業への融資ガイドラインを改めると発表した。融資のハードルを高め、石炭事業の縮小・廃止へと誘導する狙いだ。5月から新ガイドラインを適用する。 2016年に導入し

コロナ規制緩和後もカード決済増加

独銀行業界が共同運営するカード決済サービス会社オイロ・カルテンジステーメ(EURO Kartensysteme)は14日、銀行が発行するデビットカード「ジロカード(旧ECカルテ)」の利用件数が昨年は前年比13.4%増の6

コメ銀がDAXに復帰、リンデの撤退で

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は17日、採用基準が最も厳しい「プライム・スタンダード」の銘柄入れ替えを発表した。最大手企業40社を対象とする株価指数DAXにコメルツ銀行を採用する。工業ガス大手リンデがフラ

ドイツ銀行―15年来の高い利益水準に―

独銀最大手のドイツ銀行が2日発表した2022年12月期決算の税引き後利益は前期比125%増の56億5,900万ユーロとなり、07年12月期以来15年ぶりの高水準に達した。19年に開始した構造改革が奏功。米国事業の好調を受

ペイパルを独カルテル庁が調査、市場支配的地位乱用の疑いで

ドイツ連邦カルテル庁は23日、米オンライン決済サービス大手ペイパルが独市場で独占的地位を乱用している容疑で調査を開始したと発表した。競合に対する不当な妨害と価格競争の制限を行っていた疑いがある。独事業を統括するルクセンブ

企業倒産が13年ぶりに増加

独信用調査機関クレジットリフォームは13日、ドイツの企業倒産件数が今年は1万7,500件となり、前年を4.0%上回る見通しを明らかにした。増加はリーマンショックに伴う金融・経済危機が深刻だった2009年以来で、13年ぶり

ポルシェがDAX採用

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、主要な3株価指数(DAX、MDAX、SDAX)の入れ替えを発表した。最有力40社を対象とするDAXには高級スポーツ車のポルシェが採用され、スポーツ用品のプーマはワンラ

顧客の半数は銀行の実店舗を重視

ネットバンキングの利用者が増え、銀行は実店舗の削減を進めているが、多くの顧客は近くに実店舗があることを重視している。ITサービス大手EPAMのアンケート調査をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたところによる

ドイツ銀がATMの深夜サービス停止

ドイツ銀行は現金自動預け払い機(ATM)の深夜利用サービスを停止する。ATMを爆破する強盗犯罪が増えていることに対応。傘下ブランドのポストバンクも含めて22~6時の8時間、利用できなくする。リテール事業を統括するラース・

アリアンツ

独保険大手アリアンツは22日、米投資銀行ゴールドマンサックスが同社株5.36%を確保したと発表した。0.48%を直接取得。残り4.88%をスワップ取引やコール・プットオプションを通して確保した。出資の狙いは明らかにされて

国がルフトハンザからの撤退完了

ドイツ政府の経済安定化基金(WSF)は13日夜、保有するルフトハンザ航空株6.2%を場外取引で投資家に売却した。これで同社からの資本撤退を完了。ルフトハンザは公的支援を完全に脱却した。 ルフトハンザはコロナ禍で経営が急速

JPモルガン・チェース

米銀JPモルガン・チェースはドイツで大規模停電が発生し、同国で業務を行えなくなった場合の対策を策定したもようだ。英『テレグラフ』紙が消息筋の情報として報じたもので、フランクフルトの業務を英ロンドンなどドイツ以外の拠点に臨

シーメンス・エナジーがDAX昇格

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、主要株式指標の入れ替えを発表した。電機大手シーメンスから分離・独立した発電設備製造のシーメンス・エナジー(SE)が最上位40銘柄からなるDAXにワンランク下のMDAX

フォルクスワーゲン―子会社ポルシェのIPOを決定―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5日、高級スポーツ車子会社ポルシェAGの新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。車両の電動・IoT化などトランスフォーメーションに必要な資金を確保する狙い。ポルシェAGは経営

10~3月はマイナス成長も

独連邦銀行(中銀)は22日発表の最新月報で、同国の国内総生産(GDP)が今年10月から来年3月にかけて縮小する公算が大幅に高まったとの見解を表明した。物価高騰で購買力が目減りしているうえ、天然ガスの供給と価格の先行き懸念

物価高騰で6割の世帯が貯蓄不能に

物価の高騰で貯蓄できない消費者が急速に増えているもようだ。独貯蓄銀行・振替銀行連合会(DSGV)のヘルムート・シュレヴァイス会長は日曜版『ヴェルト』紙に、そうした世帯の割合が近い将来、1年前の15%から最大60%に拡大す

Helaba

独ヘッセン・チューリンゲン州立銀行(Helaba)は4日、ロシアのウクライナ侵攻を受けてモスクワの駐在員事務所を閉鎖していることを明らかにした。再開する考えはないとしている。ロシア事業の直接的なリスク額は3,000万ユー

ドイチェ・ギガネッツ―ドイツ銀の資産運用子会社が出資―

ドイツ国内で光ファイバー通信網の構築を進めるドイチェ・ギガネッツは22日、ドイツ銀行の資産運用子会社DWSが同社に資本参加すると発表した。出資額と出資比率は明らかにしていない。取引の成立には欧州連合(EU)欧州委員会の承

ドイツ銀行―インドでIT専門家を大幅拡大―

独銀最大手のドイツ銀行がインドでIT専門家を大幅に増やす意向だ。6日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、ベルント・ロイカート取締役(技術担当)は現地を訪問し、年内にも2,500人を新規採用すると述べた。

フィリディウム―チューリヒの生保既存契約取得へ―

新規販売を停止した保険商品の既存契約を買い取って被保険者に引き続きサービスを提供する清算プラットホームの独フィリディウムは24日、チューリッヒ保険の独法人から生命保険の既存契約72万件を取得することで合意したと発表した。

ドイツの銀行支店、2年連続で約10%減少

ドイツの全銀行の支店数が2021年は2万1,712カ所となり、前年比で9.9%減少したことが、連邦銀行(中銀)の27日の発表で分かった。20年も前年比9.6%減の2万4,100カ所と10%近く落ち込んでいる。オンラインバ

ティッセンクルップ

独複合企業ティッセンクルップは17日、電解プラント・エンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ヌセラの新規株式公開(IPO)を当面、見合わせると発表した。市場環境が悪化したためで、現時点でIPOを実施することはできないと

中小メーカーに再生エネ供給へ、RWEとコメ銀が協業

ドイツのエネルギー大手RWEと金融大手コメルツ銀行は20日、洋上風力発電事業を共同実施することで基本合意したと発表した。大手メーカーに比べ電力消費量が小さい中小メーカー向けに再生可能エネルギー電力を提供。これらの企業が炭

ドイツ銀行―露IT技術者数百人が独に異動―

ドイツ銀行はこれまでロシアで勤務してきたIT技術者の多くを、ベルリンに新設する技術センターで引き続き雇用するもようだ。『ハンデルスブラット』紙などが報じたもので、異動対象者は数百人に上るとという。 ドイツ銀はロシアのウク

アリアンツ―ロシア事業の過半数株を売却―

保険大手の独アリアンツは3日、ロシア事業の過半数株を現地企業に売却することで合意したと発表した。同社はロシアのウクライナ侵攻を受けてすでにロシアでの新規事業を停止している。現地事業の経営権を手放すことで同国事業を縮小する

ドイツ銀行に立ち入り調査、グリーンウォッシング容疑で

フランクフルト検察当局は5月31日、連邦金融監督庁(Bafin)などと共同でドイツ銀行と同資産運用子会社DWSを対象に立ち入り調査を実施した。ESG(環境・社会・ガバナンス)をうたいDWSが販売した金融商品が実体を伴わな

エルゴ―CASE時代の新サービス提供へ、合弁設立―

保険大手の独エルゴは19日、親会社ミュンヘン再保険などと共同で自動車関連のサービス会社モビリティ・テクノロジー・センター(MTC)を設立したと発表した。車両の電動・自動運転化、IoT端末化、情報通信技術を利用した新サービ

タランクス―SOMPOのブラジル事業を部分買収―

独保険大手タランクスは24日、子会社HDIインターナショナルがSOMPOホールディングスからブラジルのコンシューマー事業を取得することで合意したと発表した。長期の成長が見込まれるラテンアメリカ最大のブラジルで事業を強化す

ウクライナ戦争直撃の企業を政府が支援へ

ドイツ政府は8日、ロシアのウクライナ侵攻と対露制裁の影響を強く受ける企業への支援方針を発表した。経済の悪化を緩和することが狙い。クリスティアン・リントナー財務相は「この状況下で何もしないという選択肢はない」と強調した。欧

ミュンヘン再保険―ロシア事業から原則撤退―

独ミュンヘン再保険は16日、ロシアとベラルーシの事業から原則的に撤退する意向を表明した。ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置で、ヨアヒム・ヴェニング社長はロシアの行為を国際法違反と批判したうえで、「西側の価値共同体」が打ち

ドイツ銀行―ウクライナ戦争で引当金積み増し―

独銀最大手ドイツ銀行のジェームズ・フォン・モルトケ取締役(財務担当)は17日、米投資銀行モルガンスタンレー主催のカンファレンスで、ウクライナ戦争とロシアに対する制裁の影響を踏まえ1-3月期に引当金1億ユーロを追加計上する

ダイムラー・トラックなどDAXに昇格

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は3日、主要株式指標の入れ替えを発表した。自動車大手ダイムラー(現メルセデスベンツ・グループ)から分離・独立した商用車大手ダイムラー・トラックと、ハノーバー再保険の2社が最上

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