東欧市場における金融業界の動き

露ヤンデックス、金融事業参入に本腰

ロシアのインターネット大手ヤンデックスが金融事業への参入を計画している。現地紙『ベドモスチ』がこのほど報じたもので、すでに銀行や保険など金融業の商標登録の申請を行った。今後はフィンテックやネット通販など、インターネット企 […]

独ワイヤーカードのルーマニア事業、ポルトガルSIBSが買収

ポルトガル決済サービス大手SIBSが28日、6月に経営破綻した独ワイヤーカードのルーマニア事業を完全買収した。東欧市場における地位強化が目的。取引額は明らかにされていない。ルーマニア事業は親会社から独立して営業しており、

トルコ中銀が2年ぶり利上げ、政策金利10.25%に

トルコ中央銀行は24日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を2ポイント引き上げ、10.25%とすることを決めた。利上げは2018年9月以来2年ぶり。市場は据え置きを予想していた。経済は回復傾向にあるもの

米ムーディーズ、ハンガリーの格付け見通しを引き上げ

格付け大手の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、ハンガリーの信用格付け見通しを従来の「安定的」から「強含み」に引き上げた。経済の好調に加え、国内・対外債務の改善を理由に挙げた。格付け自体は「Baa3」で据え

英トレードコア、フィンテック事業でリトアニアに進出

デジタル技術を活用した金融サービス(フィンテック)のソリューションを提供する英トレードコア・グループがこのほど、リトアニアに子会社を設立した。社名はトレードコア・ウェルスで資本金は5,000ユーロ。首都ヴィリニュスに拠点

露中銀、政策金利を4.25%に据え置き

ロシア中央銀行は18日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を4.25%に据え置いた。金利据え置きは予想通り。中銀は前回まで3会合連続で利下げを実施していた。新型コロナの流行により縮小した経済が回復傾向に

ポーランドEコマース最大手のアレグロ、来月上場へ

ポーランド電子商取引最大手のアレグロ(Allegro)は14日、来月、ワルシャワ証券取引所に上場する計画を明らかにした。時価総額で100億~120億ユーロを想定しており、実現すれば、同国の新規株式公開(IPO)として過去

トルコ国営保険6社が合併、保険・年金業界の強化狙い

トルコ国営の保険6社が合併して発足したトュルキエ・シゴルタ(Turky Insurance、トルコ保険)が7日、正式に発足した。貯蓄率の引き上げとノンバンク部門の成長を図る財務省の戦略の一環。国営保険を1社に束ねることで

米ムーディーズ、トルコ信用格付けを過去最低に引き下げ

米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは12日、トルコの信用格付けを従来の「B2」から引き下げ、過去最低水準の「B1」とした。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」で、さらなる格下げの可能性がある。 今回の

世銀、トルコの中小企業支援事業に5億ドル融資

世界銀行はこのほど、新型コロナウイルス流行の影響で経営難に陥った中小企業を対象とするトルコの支援事業に対し5億ドルの融資を行うと発表した。トルコ政府が主導する「緊急企業支援事業」は2つの公営銀行を通して実施するもので、世

香港のフィンテック企業、リトアニアに子会社設立

香港のニッチ・グローバル・フィンテックが8月28日、リトアニアに子会社ルル・ファイナンシャルス(Lulu Financials)を設立した。資本金は110万ユーロ。ニッチ・グローバルが全額出資する。 ニッチ・グローバルの

EBRD、セルビアのソフト開発HTECに融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は19日、セルビアのソフト開発会社HTECに1,200万ユーロを融資すると発表した。成長性の高い中小企業の事業発展を支援する企業成長基金(ENEF)との協調融資で、融資額を折半する。今回の融資

トルコ中銀、3会合連続の金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は20日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは3会合連続。通貨リラ安が進み、インフレ率も高止まりしているが、経済がコロナ禍の打撃から立ち直りつつあるこ

ラトビア、フィンテック企業が急成長

ラトビアでデジタル技術を活用した金融サービス(フィンテック)で急成長する企業が増えている。スエドバンク(Swedbank)・ラトビアが現地スタートアップ協会との提携で実施した国内スタートアップ企業450~500社を調査し

ハンガリー中銀が2カ月連続で利下げ、政策金利0.6%に

ハンガリー中央銀行は21日に開いた金融政策理事会で、主要政策金利である3カ月物固定預金金利(ベース金利)を22日付で0.60%に引き下げることを決めた。6月に約4年ぶりに0.90%から0.75%に引き下げており、2カ月連

トルコ中銀、2会合連続の金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は23日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは2会合連続。中銀は前々回まで9会合連続で利下げを実施していた。新型コロナの流行により縮小した経済が回復傾

ロシア中銀が3会合連続で利下げ、政策金利4.25%に

ロシア中央銀行は24日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を4.5%から0.25ポイント引き下げ、4.25%とすることを決めた。利下げは3会合連続で、利下げに転じた昨年6月以降では9回目となる。新型コロ

ブルガリアとクロアチアのERM2参加が承認、ユーロ導入へ前進

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)と欧州中央銀行(ECB)は10日、ブルガリアとクロアチアがユーロ導入の前段階である欧州為替相場メカニズム(ERM2)に参加することを承認したと発表した。両国はユーロ導入へ大きく前進。実

トルコ中銀、金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は6月25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは予想外。市場は0.25~0.5ポイントの利下げを予想していた。中銀は前回まで9会合連続で利下げを実施

ヤンデックスとズベルバンク、提携を解消

ロシアの検索サイト最大手ヤンデックスは6月23日、国内最大手銀行ズベルバンクとの合弁会社2社の出資関係を清算し、提携を解消することで合意したと発表した。合弁2社のうち、ヤンデックスはネット通販サイト「ヤンデックス・マーケ

ロシア中銀が追加利下げ、政策金利4.5%に

ロシア中央銀行は19日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を5.5%から1ポイント引き下げ、4.5%とすることを決めた。利下げは2会合連続で、利下げに転じた昨年6月以降では8回目となる。新型コロナウイル

ロシア企業、ECによる中国への輸出拡大に商機

駐中国ロシア通商代表部のイニューシン代表は先ごろ、ロシア企業は電子商取引(EC)を通して中国への輸出を拡大できるとの見方を示した。同代表は、ロシア企業は中国のネット通販最大手のアリババと密接な関係を築いているとし、将来的

セルビア中銀が今年3回目の利下げ、政策金利1.25%に

セルビア中央銀行(NBS)は11日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低の1.25%に設定した。利下げは2カ月ぶりで、今年3回目。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気悪化が深刻化していることから追加利下げに踏み切

ポーランド中銀が3会合連続で利下げ、政策金利0.1%に

ポーランド中央銀行は5月28日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を0.4ポイント引き下げ、史上最低の0.1%に設定した。利下げは3会合連続。新型コロナウイルス流行の影響に苦しむ経済を支えるため予想外の追加利下げに

ハンガリー、年末まで外資による企業買収を制限

ハンガリー政府は5月26日、外国企業による国内企業への投資を制限する政令を発布した。コロナ危機による株安を背景に、外国企業が国家戦略上で重要な企業を買収するのを防ぐ狙いがある。年末を期限に、これらの企業に対する一定以上の

チェコ、新型コロナ流行で決済形態に変化

チェコ銀行協会が5月28日発表した調査で、新型コロナウイルスの流行が購入・決済形態の変化につながっていることが明らかになった。実店舗の休業や、現金のやり取りへの不安を背景に、オンラインショップや非接触型決済の利用が増えて

トルコ中銀が9会合連続で利下げ、政策金利8.25%に

トルコ経済へのダメージを避けるためには、金融市場の健全な機能の維持とクレジット・チャネル(金融政策の波及経路)の強化、企業のキャッシュフローの確保が重要になるとしたうえで、現行の緩和政策が金融の安定とコロナ後の回復に寄与するとの見方を示した。

今後の方針については、低インフレを維持することが景気回復にとり重要だとしたうえで、予想されるディスインフレの傾向と一致させるため引き続き慎重な金融政策をとるとしている。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。

イズミル地下鉄建設、仏ソシエテ・ジェネラルがEBRDと協調融資

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルが、トルコ南西部イズミルの地下鉄建設プロジェクトに2,500万ユーロを融資する。

欧州復興開発銀行(EBRD)がすでに融資している同プロジェクトの新路線建設に対するもので、EBRD協調融資スキームを使って実施する。

EBRDは現在、市内のユチョルと隣接市ブカをつなぐ別の地下鉄新路線(13.3キロメートル)の建設についても協調融資を計画している。

EBRDが西バルカンへの融資拡大、コロナ危機克服を支援

欧州復興開発銀行(EBRD)が西バルカン諸国の新型コロナ危機対策や経済回復を援助するため、今年の融資額を昨年実績の13億ユーロから17億ユーロに引き上げる計画だ。

6日にテレビ会議として開かれたEBRD・西バルカン投資サミットでチャクラバルティ総裁が明らかにしたもので、欧州連合(EU)内のパートナーとも連携して支援を行う。

今年は新型コロナ危機を克服した後の経済成長と雇用創出を支援するための投資にも注力する。

独コメルツ銀行、ポーランド子会社の売却を断念

独金融大手コメルツ銀行(フランクフルト)は11日、ポーランド子会社mバンクの売却手続きを中止すると発表した。

コメ銀の資本基盤はこの間、強化されたことから、同子会社を売却しなくても構造改革に必要な資金を捻出できるとしている。

時代の変化に合わせてモバイル事業を強化するとともに国内の支店を統廃合するというもので、これらの措置に必要な資金を保有するmバンク株69.3%の売却で確保する計画だった。

アジア開発銀、5,000万ドルの対キルギス支援を決定

アジア開発銀行(ADB)は4日、キルギス共和国に対し、総額5,000万米ドルの融資・無償支援を実施することを決定した。

今回の措置は、ADBの「新型コロナウイルス積極的対応支出支援プログラム(CARES)」の一環で、融資として2,500万ドル、アジア開発基金(ADF)からの無償支援として2,500万ドルを提供する。

中小企業では経営者・被用者の30%が女性だが、ADBによると、女性の多い中小企業の支援の迅速化が計画されている。

コメルツ銀行―ポーランド子会社の売却を断念―

独金融大手コメルツ銀行(フランクフルト)は11日、ポーランド子会社mバンクの売却手続きを中止すると発表した。

コメ銀の資本基盤はこの間、強化されたことから、同子会社を売却しなくても構造改革に必要な資金を捻出できるとしている。

時代の変化に合わせてモバイル事業を強化するとともに国内の支店を統廃合するというもので、これらの措置に必要な資金を保有するmバンク株69.3%の売却で確保する計画だった。

フィッチ、スロバキア信用格付けを引き下げ

外需の縮小に加え、コロナ対策として実施された措置が内需にも影響するからだ。

コロナ対策措置が今月中旬から緩和されるのを機に、下半期には景気が回復し始める。

来年は経済が6.8%成長する。

チェコ中銀が3会合連続で利下げ、政策金利0.25%に

ロンバート金利(上限金利)は1ポイント引き下げ1%に設定した。

中銀は3月中旬、新型コロナの感染拡大を受けて2012年11月以来の利下げを実施し、政策金利を2.25%から1.75%に引き下げた。

中銀関係者からは、今後金利が2012年末から17年にかけて維持された0.05%にまで低下し、事実上のゼロ金利水準に達する可能性があるとの見方も出ている。

トルコ中銀が8会合連続で利下げ、政策金利8.75%に

新型コロナウイルスの蔓延で経済の失速が懸念される一方、インフレリスクの後退も見込まれることから、市場予測(利下げ幅0.5ポイント)を超える大幅な追加利下げに踏み切った。

一方、インフレ率は2月(12.4%)まで4カ月連続で上昇した後、3月に11.9%へと低下した。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。

露銀行が中小企業支援に5,000万ドル超を無利子融資

ロシア政府は22日、複数の銀行との間で合意した中小企業向けの無利子融資プログラムでの貸付額が約40億ルーブル(約5,161万ドル)に達したことを明らかにした。

同プログラムは企業の雇用確保を支援するもので、経済発展省によると、15の銀行に対し企業から1,800件以上の申請があった。

一方、同プログラムの参加行に対し1,500億ルーブルを供給しているロシア中央銀行は17日、プログラムの実施に関し貸し付けが十分行われていないと不満を表明した。

フィッチ、ルーマニア格付け見通しを引き下げ

新型コロナウイルスの世界的流行が、脆弱な財政基盤に追い打ちをかけるためだ。

フィッチによると、ルーマニアは今年、景気の大幅後退(マイナス5.9%)と歳出増加のはさみ撃ちで、財政赤字が国内総生産(GDP)比8%に悪化する。

ルーマニア財務省は18日、フィッチの評価について「新型肺炎(Covid-19)と、過去の社会民主党政権の財政運営の失敗に基づくもの」とコメント。まずは、新型肺炎の影響緩和とルーマニア経済の回復に向けた政策に集中する姿勢を明確にした。
ルーマニア政府は15日に今年の経済予測を下方修正し、成長予測は1.9%のマイナス、財政赤字はGDP比6.7%に拡大するとした。

ロシア政府、ズベルバンク株式の50%を買収

ロシア政府が10日、中央銀行から国内金融最大手ズベルバンクの普通株50%(株式資本の52.32%)を2兆1,394億ルーブル(264億ユーロ)で買収した。

中銀は、売却額のうち3億ルーブルを保留し、銀行再建経費に用いる。

過去に救済した銀行の売却が進めば、さらに2億ルーブルを手元に残すことができる。

ポーランド中銀が2会合連続で利下げ、政策金利0.5%に

グラピンスキー総裁も「必要なことは何でもする」と応じた。

同国の3月インフレ率は4.6%となり、2011年11月以来の最高値を記録した先月(4.7%)から0.1ポイント低下した。

中銀はコロナウイルスの経済への影響が今後本格化する見込みであることと、原油価格が大きく下落していることから、物価上昇率が中銀目標を下回るのは確実と判断し、追加利下げに踏み切った。

セルビア中銀が追加利下げ、政策金利1.5%に

新型コロナウイルスの流行で景気の低迷が懸念される一方、インフレ率も大きく縮小していることから追加利下げに踏み切った。

今年4-6月期には低下が見込まれるものの、その後はプラス成長が予想されている。

中銀は先月、臨時理事会を開いて昨年11月以来4カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を0.5ポイント引き下げた。

フィッチ、中東欧金融セクターの見通し「ネガティブ」に

フィッチは金利の低下や一部諸国の為替レートの不安定な動きが貸し手の収益性に影響するとし、「銀行への影響は景気悪化の程度とその持続期間、経済構造、為替と金利の動き、政策対応並びにコロナウィルス蔓延前までの個々の銀行の実績、リスクエクスポージャー(価格変動リスクの高い資産の割合)及び金融指標によって異なる」とした。

中でも中小・零細企業は、収益の減少と資金不足に対応するには金融面で限界があり、脆弱だとしている。

フィッチによると、中東欧地域では銀行による不良債権の処理の動きは景気が低迷するにつれ停滞し、特にブルガリアでその問題が大きくなる可能性がある。

トルコ中銀がコロナ対策を強化、金融システムの流動性を確保

同月17日に打ち出した、金融システムへの流動性供給策を強化するもので、銀行の資金調達を容易にし、輸出企業を中心とした民間部門への融資継続を後押しする。

中銀は、公開市場操作(オープンマーケットオペレーション)を前倒しで実施するほか、市場に応じてその制限を緩和する。

金利は政策金利より1.5ポイント低く設定する。

メール・ルとズベルバンク、食品宅配事業者を買収

サモカートはモスクワとサンクトペテルブルクで、食品・日用品の宅配サービスを提供する。

さらに、サモカートが「新型コロナウイルスが流行する中、隔離中の人々の食品調達手段という社会的な機能を果たす」とし、現状がサービスの認知度向上に追い風となるとの見方を示した。

MRGとズベルバンクは昨年11月、オンラインとオフラインを連携させた020(オンライン・トゥ・オフライン)を基盤とする出前・配達サービスで提携した。

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