米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社であるオペルは1月31日、カールトーマス・ノイマン氏が3月1日付けでオペルの新社長に就任すると発表した。同氏はGMヨーロッパの会長も兼任する。
\ノイマン氏にとっては、赤字経営が続くオペルの事業再建や景気低迷で需要が落ち込んでいる欧州市場での販売拡大、2016年に閉鎖する予定の独ボーフム工場の労使交渉、仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンとの提携など課題が山積する中での就任となり、今後の手腕が注目される。
\ノイマン氏は2010年9月~2012年8月まで独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)中国法人の最高経営責任者(CEO)および副会長を務め、一時はVWのマルティン・ヴィンターコルン社長の後継者として有力視された。VWでは電気駆動装置の開発の責任者を務めた実績もあるが、VWの幹部人事の大幅な刷新でVWを去ることになった。ノイマンン氏は2004~2009年に独自動車部品大手コンティネンタルの取締役、また、2008年8月~2009年9月には同社の社長を務めていた。
\ \■ 小型車「アダム」の販売好調、欧州で2万台以上を受注
\ \オペルがこのほど市場投入したシティーカー「アダム」の販売が好調だ。同社によると、ドイツを中心に欧州市場での受注は2万台を超えているという。同モデルは昨年10月にパリモーターショーで世界初披露した。欧州市場でもまだ販売を開始していない国があるという。
\同モデルはバリエーションが豊富で外装は6万1,000以上、内装は約8万2,000の組み合わせの可能性があり、同じモデルはほぼないという程のバリエーションがあるという。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、3月のジュネーブモーターショーでは、アダムのカブリオレを出展する予定。完全なカブリオレではなく、ルーフ部分を折り畳み式に開閉できるタイプで、発売は2014年の春頃になる見通し。同紙によると、アダムの価格設定は1万1,500ユーロからだが、1,000~2,000ユーロの追加料金でカブリオレタイプを購入できるとの憶測もある。
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