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2013/2/8

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、中国BAICに資本参加

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは1日、中国の提携先である北京汽車工業(BAIC)に資本参加する合意書に署名した。BAICの新規発行株式を取得する形でBAICに12%を出資する。BAICは株式公開(IPO)を計画しており、ダイム […]

独自動車大手のダイムラーは1日、中国の提携先である北京汽車工業(BAIC)に資本参加する合意書に署名した。BAICの新規発行株式を取得する形でBAICに12%を出資する。BAICは株式公開(IPO)を計画しており、ダイムラーの資本参加により投資家の関心は高まると見込んでいる。

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メディア報道によると、取引規模は6億4,000万ユーロ。ダイムラーによると、同取引の手続きは中国当局の認可を得て今年末から来年初め頃に完了する見通し。また、BAICは今回の取引が完了後に株式を公開する予定とされている。

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両社はこのほか、BAICがダイムラーとの合弁会社である北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)の出資比率を1%引き上げて51%とすることでも合意。これによりBAICはIPOを前にBBACを連結決算の対象とすることができる。これに対し、ダイムラーはBAICと設立した販売会社の出資比率を51%に引き上げる。

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BAICの徐和誼・董事長はダイムラーの資本参加について、同社の資本、技術、経営、ブランドが大きく発展する、と評価するとともに、「メルセデス・ベンツの中国における事業もさらに大きく発展する」と述べ、両社にとって有益なものになるとの見解を示した。

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独日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ』によると、ダイムラーは中国自動車業界の再編が予想されるなか、同国自動車4位のBAICへの資本参加を通して市場における地位をさらに強固にする意向だ。ダイムラーのボド・ユッバー取締役(財務担当)によると、中国の自動車メーカーに国外の自動車メーカーが資本参加するのはダイムラーが初めてという。ダイムラーは今回の取引により、BAICの監査役会に2人を送り込む予定。

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ダイムラーとBAICは2006年からBBACを通して「Eクラス」などを生産している。

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