独フォルクワーゲン(VW)傘下の高級車メーカーであるアウディは1日、中国の北京に新たな研究開発(R&D)センターを開設した。中国やアジア市場の顧客のニーズを製品開発に反映させていくほか、VWと中国・第一汽車(FAW)の合弁会社である一汽大衆(FAW-VW)との協力関係も強化する。
\新たな研究開発R&Dセンターは同日開設したアウディ・チャイナ・ビルディングの中に入っている。アウディ・デザイン・チャイナもR&Dセンターの一部を構成し、外装や内装、トリムのデザインやカラーなどを研究する。同研究所で得たアジアのトレンドに関する情報はドイツ本社にも伝えるという。
\新R&Dセンターの開設により、北京の研究開発員は従来の40人から300人に増員した。同R&Dセンターでは、エンジン、ボディ、電気電子技術、バッテリーの開発などに取り組む。プロトタイプの製作室や試験設備、最新式の3D開発設備なども備えている。
\アジアは欧州、アメリカと並ぶ、アウディの世界戦略の3つの柱のひとつに位置付けられている。昨年の中国販売(香港も含む)は前年比29.6%増の40万5,838台となり、過去最高を記録した。
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