独自動車大手のダイムラーが米国自動車技術会(SAE)を脱会するもようだ。6日付けの独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)によると、カーエアコンに使用する新冷媒「R1234yf」の安全性試験を担当するSAEの対応に同意できないことが理由とされている。また、独自動車大手のアウディとBMWもSAEを脱会する意向を示していると報じている。
\ダイムラーは昨年9月、独自に実施した安全性能試験の結果、「R1234yf」は発火する恐れがあることが分かったとして、採用を見合わせる立場を明らかにした。『オートモビルボッヘ』紙によると、SAEはその後、新たな試験を実施しておらず、SAEのこれまでの試験方法も支持できないとしてダイムラーは脱会を決めたもようだ。
\ダイムラーの広報担当者は同紙の取材に対し、「SAEの作業グループでは統計的な裏付けのない想定が多いため、試験結果の精度が低い」と説明。BMWは取材に対しコメントを控えているが、消息筋によると、SAEの作業グループの試験方法では「R1234yf」を採用した場合の安全性に十分な確信が持てないとの立場からSAEを脱会する方向にあるという。
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