米ゼネラルモーターズ(GM)傘下の独オペルは3月19日、スペイン工場で2018年までに1,400人以上を雇用すると発表した。人材の若返りを図るとともに、若者の失業率改善に貢献する。
オペルは、スペイン北東部アラゴン州サラゴサ県のフィグエルエラス(Figueruelas)に工場を構える。今回の増員は、1954~57年生まれの職員が定年退職あるいは部分退職することに伴い実施するもの。GMスペインのゼネラルディレクターであるアントニオ・コボ氏は今回の発表について、「人材を発掘し、若者の雇用機会の創出につながるとともに、アラゴン州とスペインの未来を創造するものだ」と述べた。
フィグエルエラス工場は、オペルの欧州の生産拠点で最大の生産能力を持つ。1982年に稼働を開始して以来、1,190万台を生産した。製品の約9割は輸出向けで、英国、ドイツ、イタリア、フランスなどに出荷されている。オペルは18年までに、27種の新型車と17種の新型エンジンを投入する計画で、フィグエルエラス工場が市場に攻勢をかけるうえで中心的な役割を果たすとしている。
オペルは昨年、スペインで6万6,700台を販売、市場シェアは7.8%だった。