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2015/3/27

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、自動二輪事業部を新設

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは3月23日、自動二輪事業部門「モーターサイクル・パワースポーツ」を新設すると発表した。安全システム、パワートレインテクノロジー、ディスプレー機器の各分野における自動二輪関連事業を集約し、独立し […]

独自動車部品大手のボッシュは3月23日、自動二輪事業部門「モーターサイクル・パワースポーツ」を新設すると発表した。安全システム、パワートレインテクノロジー、ディスプレー機器の各分野における自動二輪関連事業を集約し、独立した事業部門とする。今回の措置により、アジアを中心に市場規模の拡大が予想されている自動二輪事業を強化する。中でも、安全性の向上や排ガス対策、ネットワーク化に関する製品の拡充と技術力の向上に重点を置く方針を示している。

新事業部門は、ボッシュの事業分野「モビリティーソリューソンズ」の一部に位置付けられる。本部は日本の横浜に置き、米国、欧州、インド、中国の支社と連携してグローバルな体制を構築する。また、四輪バギー、水上オートバイ、スノーモービルなどの特殊車両向けの部品も新部門が担当とする。当初は従業員約40人でスタートし、「モビリティーソリューソンズ」部門の数千人の従業員や工場と連携・協力する。

■ 安全性、排ガス対策、ネットワーク化を重視

ボッシュによると、世界の自動二輪生産は2021年までに現在の約1.3倍に相当する年1億6,000台を超える見通し。ボッシュが新事業部門に統合した安全システム、パワートレインテクノロジー、ディスプレー/インフォテイメントシステムに限定すると、市場規模は今後5年間で倍増する見通しという。

ボッシュは、アジアで需要が高い排気量が250cc以下の小型二輪車から、欧米や日本が主力市場である排気量1,000cc超の大型モデルまで、幅広い自動二輪モデルに部品を供給している。

同社は中でも、「安全性」「クリーン」「ネットワーク化」が将来の自動二輪のカギを握ると見込んでいる。具体的には、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)や自動二輪用の横滑り防止システム(ESC)であるスタビリティーコントロール(MSC)などの安全システム、電子制御式燃料噴射システムなどの排ガス対策に寄与する部品、自動二輪を携帯端末やクラウドサービスなどと接続するインターフェースなどを主力製品としている。

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