独自動車部品大手のボッシュは3月24日、年内に約1万2,000人の大卒者を採用する計画を発表した。機械、電気分野のエンジニアやIT分野で特に人員を募集しているという。交通や産業などさまざまな分野でネットワーク化が進んでいることから、ソフトウエア分野の人員を増強する方針を示している。
国別では、インドで約3,200人、中国で2,600人、ドイツで1,200人を採用する計画とした。全体の4分の3をエンジニア職が占め、約3人に1人の割合で職業経験のない人も採用する意向を示している。
■ イノベーションクラスター「コネクテッド・インダストリー」を発足
ボッシュは3月20日、産業のネットワーク化を目指す「インダストリー4.0」に関する技術をイノベーションクラスター「コネクテッド・インダストリー」に集約すると発表した。現在進行中のプロジェクト「Industrie4.0@Bosch」をベースとしており、現在、約100人の従業員を配置している。今後、生産技術に関するセンサーやソフトウエアに関するノウハウを連携させ、新しい事業モデルをさらに発展させていく計画。同クラスターに従事する人員は今年末までに約200人に拡大する見通し。
ボッシュはこれまでにも、「コネクテッド・ビルディング」、「コネクテッド・モビリティー」、「コネクテッド・エナジー」の分野でクラスターを立ち上げている。