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2015/3/27

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、独ウンタートュルクハイム工場を近代化

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは3月18日、ドイツのシュツットガルトにあるウンタートュルクハイム工場の競争力強化に向け、設備近代化やコスト削減などについて労使合意したと発表した。同工場を将来、高効率のエンジンやハイブリッド駆動 […]

独自動車大手のダイムラーは3月18日、ドイツのシュツットガルトにあるウンタートュルクハイム工場の競争力強化に向け、設備近代化やコスト削減などについて労使合意したと発表した。同工場を将来、高効率のエンジンやハイブリッド駆動システム、燃料電池システムの中核拠点とするほか、職業訓練生を2016年から5年間で計150人増やすことや、2020年までに数億ユーロのコストを削減することなどで合意した。

燃料電池システムを組み立てるシュツットガルト近郊のナーベルン工場は2015年6月1日から、ウンタートュルクハイム工場の管轄になる。また、ウンタートュルクハイム工場では新たにガソリンエンジン2機種と新型4気筒ディーゼルエンジンの生産が加わる。変速機の生産は、後輪駆動車の自動変速機のみに絞り、生産ラインを増強する。

ウンタートュルクハイム工場では引き続き、エンジン、変速機、車軸および関連部品を生産し、生産能力も増強する方針だが、競争の要となる組み立て工程は内製化を強化し、その他は部品メーカーに委託する方針とする。エスリンゲン・メッティンゲンの鋳造所とウンタートュルクハイムの鍛造工場は保持するとした。

ダイムラーは国内拠点のスリム化に取り組んでおり、今回の労使合意も同取り組みの一環に位置付けられる。ウンタートュルクハイム工場は現在、約1万8,700人の従業員を抱えている。

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