独自動車大手ダイムラーのバス部門(メルセデス・ベンツ、セトラ、オリオン)を統括するハルトムート・シック部長は日刊紙『ヴェルト』とのインタビューで、今年は業界平均の2倍の成長を目指す方針を明らかにした。アジアと南米で高成長が見込めるためで、世界シェアを前年の13%から15%に引き上げることを目標に掲げた。
\ダイムラーの2009年バス販売台数(シャーシ含む)は3万2,482台で、中国・宇通客車(Yuton)、印タタをしのぎ、世界トップのシェアを誇る。
\ダイムラーは中国商用車大手・北汽福田汽車(Foton)と合弁会社を設立し、中・大型トラックを現地生産する計画を進めている。両社は10年前から提携関係にあり、「セトラ」ブランドのバスをライセンス生産しているが、「需要に十分にこたえているとは言い難い」と発言。合弁設立の認可はまだ下りていないものの、「認可が下り次第、どの程度の需要が見込めるかなど調査する」とし、強い意欲を示した。
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