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2010/11/12

企業情報 - 部品メーカー

独レオニ、通期業績予想を上方修正

この記事の要約

独電線大手のレオニは9日、2010年第3四半期(7-9月)の決算発表で通期の業績予想を上方修正した。売上高は約28億ユーロ(前年:22億ユーロ)、営業利益(EBIT)は1億2,000万ユーロ(同:1億1,630万ユーロの […]

独電線大手のレオニは9日、2010年第3四半期(7-9月)の決算発表で通期の業績予想を上方修正した。売上高は約28億ユーロ(前年:22億ユーロ)、営業利益(EBIT)は1億2,000万ユーロ(同:1億1,630万ユーロの赤字)を見込んでいる。これまでは売上高で26~27億ユーロ、EBITは約1億ユーロを予想していた。

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第3四半期の売上高は前年同期比36%増の7億1,980万ユーロに拡大した。主要取引先である自動車業界の需要拡大が好業績の主因。商用車市場やその他の産業の景気回復も業績を押し上げた。EBITは3,900万ユーロとなり、前年同期(550万ユーロ)に比べ約7倍に拡大した。

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同社では第4四半期も好調が続くと見込んでいる。2011年については、売上高が30億ユーロに達し、過去最高の2009年売上高(29億ユーロ)を上回る見通し。EBITも大幅な改善が見込まれている。EBITの過去最高は2007年の1億3,800万ユーロだった。

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■ BRICsと電気自動車向け事業を強化

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同社は今後、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心とする新興国市場と将来の普及が期待される電気自動車(EV)向け事業を強化していく方針だ。

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第4四半期(10-12月)にはロシアと中国で自動車用電線の生産能力を大幅に引き上げるほか、インドでは既存の開発および顧客サービス事業に加え、年内にも現地生産を開始する計画。EV向け事業では、第4四半期から米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)傘下のシボレーが生産するEV向け製品の量産を開始する。

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