2013/1/28

競争法

スペイン・ポルトガル通信最大手に制裁、不当な競争回避で

この記事の要約

欧州委員会は23日、スペイン通信最大手テレフォニカと同ポルトガル最大手ポルトガルテレコム(PT)に対して、競争を不当に回避したとして、総額7,900万ユーロの制裁金支払いを命じた。制裁額はテレフォニカが6,689万4,0 […]

欧州委員会は23日、スペイン通信最大手テレフォニカと同ポルトガル最大手ポルトガルテレコム(PT)に対して、競争を不当に回避したとして、総額7,900万ユーロの制裁金支払いを命じた。制裁額はテレフォニカが6,689万4,000ユーロ、PTが1,229万ユーロ。

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欧州委は2011年1月、テレフォニカがPTと共同出資していたブラジル最大の携帯電話サービス会社ヴィーヴォを2010年7月に完全子会社化した際、両社が互いに相手側の本国での競争を避ける協定を結んだ疑いがあるとして、調査を開始していた。

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欧州委は調査の結果、同協定が2010年9月に発効し、欧州委の調査開始を受けて11年2月に打ち切られたことを確認。これが重大な反競争的行為に当たり、消費者に損害を与えたとして、制裁に踏み切った。

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テレフォニカとPTは、欧州委の決定を不服として、欧州司法裁判所に提訴する構えを示している。

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