2013/11/18

総合 –EUウオッチャー

加盟国と欧州議会が14年EU予算で合意、歳出は前年比6%減に

この記事の要約

EU加盟国と欧州議会の代表は12日、2014年のEU予算案について合意した、予算の歳出(支払いベース)は1,355億ユーロ。加盟国が財政緊縮を進める中、EU予算も前年を約6%下回る水準で落ち着いた。\ 14年EUをめぐっ […]

EU加盟国と欧州議会の代表は12日、2014年のEU予算案について合意した、予算の歳出(支払いベース)は1,355億ユーロ。加盟国が財政緊縮を進める中、EU予算も前年を約6%下回る水準で落ち着いた。

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14年EUをめぐっては、欧州委員会がまとめた原案では1,360億ユーロだった。これに対して、欧州議会は停滞する欧州の景気を押し上げるためには積極的な財政出動が必要として1,364億ユーロへの増額を要求。一方、加盟国側は、EUから受け取る補助金より予算への拠出が多い「純拠出国」である英国、オランダ、スウェーデン、デンマークを中心に、各国が厳しい財政運営を迫られる中、EUも予算を引き締めるべきだとして大幅な減額を迫り、調整が難航していた。

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同日に16時間にわたって行われた協議では、欧州議会側が若者の雇用支援に39億ユーロの特別支出枠を設けることを条件に、減額に応じる妥協案を提示。これを加盟国側が受け入れ、合意に至った。

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同合意案は、加盟国と欧州議会による承認が必要。双方は月内に承認する見通しだ。

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