2013/11/18

産業・貿易

ベルギー政府、BNPパリバ子会社の株式25%売却

この記事の要約

ベルギー政府は13日、仏大手銀行BNPパリバのベルギー部門であるBNPパリバ・フォルティスの株式25%をBNPパリバに32億5,000万ユーロで売却することで合意したと発表した。政府債務の圧縮が狙い。同取引によってBNP […]

ベルギー政府は13日、仏大手銀行BNPパリバのベルギー部門であるBNPパリバ・フォルティスの株式25%をBNPパリバに32億5,000万ユーロで売却することで合意したと発表した。政府債務の圧縮が狙い。同取引によってBNPパリバ・フォルティスはBNPパリバの全額出資子会社となる。

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ベルギーの金融大手だったフォルティスは、リーマンショックに端を発した金融危機で経営に行き詰まり、2008年にベルギー、オランダ、ルクセンブルク部門を各国政府が国有化した。ベルギー政府は2009年、フォルティスがベルギーで展開するリテール銀行部門の株式75%を株式交換方式でBNPパリバに売却。これに伴って同部門はBNPパリバの傘下に入り、BNPパリバ・フォルティスとして営業を続けている。

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ベルギー政府はEUの欧州委員会から、政府債務を年内に国内総生産(GDP)比100%以下に抑えることを義務付けられているが、その順守が難しくなったことから、BNPパリバ・フォルティスの残る株式25%を手放すことを決めた。政府は同取引で約9億ユーロの売却益を得るという。

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