伊大手銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)は12日、2014年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は7億9,670万ユーロの赤字だったと発表した。赤字は10期連続。貸倒引当金が急増し、赤字幅は前年同期の1億3,860万ユーロを大きく上回った。
同期の貸倒引当金は前年同期の2倍を超える12億6,000万ユーロ。このほか、8月に決めた人員削減のコスト(3億1,800万ユーロ)も収益を圧迫した。
貸倒引当金のうち約7億9,000万ユーロは、欧州中央銀行(ECB)の資産査定に伴って生じたものだった。