欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/4

西欧

ホルシムの大株主、ラファージュの合併を支持

この記事の要約

ロシアのセメント大手ユーロセメントは4月29日、同社が大株主となっている同業ホルシム(スイス)と仏ラファージュの合併を支持する意向を表明した。これによって両社の合併は実現に向けて大きく前進した。 ユーロセメントはホルシム […]

ロシアのセメント大手ユーロセメントは4月29日、同社が大株主となっている同業ホルシム(スイス)と仏ラファージュの合併を支持する意向を表明した。これによって両社の合併は実現に向けて大きく前進した。

ユーロセメントはホルシムの2位株主で、10.8%を出資している。同社はホルシムが合併計画の承認を求める5月8日の株主総会を前に声明を発表。「世界最大の建材会社が誕生することの功罪を検証した結果、合併を支持する」として、賛成に回ることを言明した。

ホルシムとラファージュは昨年4月に合併で合意し、世界最大のセメント会社が誕生することになった。

合併は株式交換方式で、当初決めた交換比率は1対1だった。しかし、合併合意後の両社の業績が好対照で、ホルシムの時価総額がスイスフラン高・ユーロ安もあって大きく増えたことから、同社がラファージュに株式交換比率の変更などを要求。ラファージュが折れ、今年3月に株式交換比率をホリシム株9株につきラファージュ株10株とすることなどで合意していた。