欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/4

西欧

バイエル、ユーロ安で業績予測を上方修正

この記事の要約

独製薬・化学大手のバイエルは4月30日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を上方修正した。ユーロ安が大きな追い風になっているためで、売上高を従来見通しの460億ユーロから480億~490億ユーロに上方修正。営業利益 […]

独製薬・化学大手のバイエルは4月30日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を上方修正した。ユーロ安が大きな追い風になっているためで、売上高を従来見通しの460億ユーロから480億~490億ユーロに上方修正。営業利益(EBITDA、特殊要因計上前ベース)の伸び率も「10%台前半~半ば」から「10%台後半」に引き上げた。

15年1~3月期の売上高は121億1,700万ユーロで、前年同期を14.8%上回った。為替効果のほか、新薬販売の好調や米メルクのOTC薬事業買収で水準が押し上げられた格好で、営業利益も9.6%増の30億ユーロに拡大した。純利益は買収した事業の統合や生産施設の統廃合、事業効率向上に向けた投資が響き、8.4%減の13億300万ユーロに後退した。