2010/1/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア中銀が利下げ

この記事の要約

ルーマニア中央銀行は5日、政策金利を0.5ポイント引き下げ7.5%とすると発表した。景気の下支えが狙いで、金利は昨年1月以来の低水準となった。\ ライフアイゼンバンクのエコノミスト、ドゥミトル氏は、中銀が利下げに踏み切っ […]

ルーマニア中央銀行は5日、政策金利を0.5ポイント引き下げ7.5%とすると発表した。景気の下支えが狙いで、金利は昨年1月以来の低水準となった。

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ライフアイゼンバンクのエコノミスト、ドゥミトル氏は、中銀が利下げに踏み切った背景として、◇現在4.7%のインフレ率が今後数カ月以内に4%を切る水準にまで低下すると予想される◇政局が落ち着きを取り戻し、為替の安定が見込まれる――などの点があると分析する。

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ルーマニアでは昨年10月以来、バセスク大統領と議会の対立が深刻化して政治が混乱。だが、バセスク大統領が再選を果たしたことで与党・民主自由党(PDL)を中心とした連立内閣が成立、事態は収拾に向かった。

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議会は11日からボック首相が提出した2010年度予算案の審議に入る。同予算案は経済成長率プラス1.3%、年間インフレ率を3.7%と予測し、単年度財政赤字を国際通貨基金と合意した上限であるGDP比5.9%に抑制するという内容だが、経済界からは批判も出ており、成立までには曲折も予想される。国際通貨基金(IMF)は昨年10月、政治的混乱を理由にルーマニアに対する金融支援を凍結しており、10年度予算の成立を支援再開の条件としている。

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