2010/1/13

ポーランド

ポーランド、2010年で高速道・自動車専用道計1,250キロ着工

この記事の要約

ポーランド道路建設公団(GDDKiA)のヴィテツキ総裁はこのほど、2010年で高速道路・自動車専用道路合わせて1,250キロメートルの建設を開始すると明らかにした。着工キロ数は前年の3倍で、同総裁は「ポーランドが欧州最大 […]

ポーランド道路建設公団(GDDKiA)のヴィテツキ総裁はこのほど、2010年で高速道路・自動車専用道路合わせて1,250キロメートルの建設を開始すると明らかにした。着工キロ数は前年の3倍で、同総裁は「ポーランドが欧州最大の建設現場になる」と宣言。GDDKiAは自国政府と欧州連合(EU)による基金から約300億ズロチの予算を確保し、計画を推進する。

\

1,250キロの内訳は、高速道が536キロ、自動車専用道が711キロ。自動車専用道は、さらに435キロの建設について年内に入札を実施し、2012年6~7月に開催される欧州サッカーの大イベント「欧州選手権2012(通称:ユーロ2012)」に間に合うよう完成を急ぐ。

\

「ユーロ2012」に向け道路建設ブームに沸くポーランドでは、昨年末の国内高速道路総延長が837キロと、08年末から約70キロ増加。建設中の道路キロ数は08年末の219キロから昨年末は635キロまで拡大、ヴィテツキ総裁が「運転手には我慢をお願いしたい」と注意するほど至る所で工事が行われている状況だ。

\

ポーランドは2012年上期までに高速道1,800キロ以上を整備する計画で、ドイツ国境からワルシャワまでのA2号線と、A2より南を通ってウクライナ国境まで伸びるA4号線もこの時期までに完成する予定。なおGDDKiAは、高速道にノンストップ自動料金収受システム(ETC)を設置する業者を選ぶ入札を近く実施するとしている。発注額が数十億ズロチに上ると見込まれることから、仏Sanefや墺カプシュ、伊アウトストラーデなど西欧各国の高速道運営会社が関心を示しているとされる。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |