2010/1/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独リドル、ルーマニア・ブルガリアで競合店舗網買収へ

この記事の要約

ドイツのディスカウント食品スーパー大手リドルが、独同業でテンゲルマン傘下の食品小売チェーン「プルス」のルーマニア、ブルガリア事業買収に向け、協議しているもようだ。食品業界紙『FoodBizDaily』がこのほど伝えた。リ […]

ドイツのディスカウント食品スーパー大手リドルが、独同業でテンゲルマン傘下の食品小売チェーン「プルス」のルーマニア、ブルガリア事業買収に向け、協議しているもようだ。食品業界紙『FoodBizDaily』がこのほど伝えた。リドルはこれまで、中東欧ではポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニアに出店しているが、ルーマニア、ブルガリアの南東欧2カ国では計画段階にとどまっていた。買収により、出店の遅れた南東欧2カ国で一気に事業を展開する考えだ。

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プルスはルーマニアで建設中の店舗を入れ約100店、ブルガリアで16店を構える。リドルはルーマニアで2003年に子会社を設立したものの出店を見合わせていたが、昨年に「不況で消費者が低価格商品を選ぶ傾向が強まっている」として出店計画を発表。1億5,000万ユーロを投じて2010年上半期から小売店50店以上を整備し、ブカレスト近郊に物流センターを建設することなどを打ち出していた。「プルス」買収が成立すれば、店舗数は一躍業界最大手に躍り出ることになる。

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またリドルはブルガリアでも、10年春に同国市場に参入すると明らかにしていた。同国の食品小売市場はプルスのほか、独小売大手レーヴェ傘下の「ペニーマルクト」、リドルと親会社を同じくするハイパーマーケットチェーン「カウフラント」など独系チェーンが上位をほぼ独占している。

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