2010/7/21

ロシア

戦略的医薬品57種を承認

この記事の要約

ロシア政府は12日、2015年までに国内での自給を目指す「戦略的医薬品」57種を承認した。同日付けのプライムタス通信が伝えた。\ 戦略的医薬品にはがん、心臓血管疾患、B・C型肝炎、多発性硬化症、エイズ、ゴーシェ病の治療薬 […]

ロシア政府は12日、2015年までに国内での自給を目指す「戦略的医薬品」57種を承認した。同日付けのプライムタス通信が伝えた。

\

戦略的医薬品にはがん、心臓血管疾患、B・C型肝炎、多発性硬化症、エイズ、ゴーシェ病の治療薬、新型の抗生物質やインスリンなどが含まれる。政府は、国内需要の9割を輸入に頼っているこれら医薬品の国内自給体制を確立することによって価格を下げ、国民がより容易に入手できる環境を整えることを狙う。

\

医薬品の輸入依存からの脱却を目指すロシア政府は、12年までに国産薬品のシェアを現行の20%から25%に、20年までに50%に引き上げることを目標に掲げている。国内の医薬品メーカーに税の優遇措置を適用して支援するほか、外国メーカーからの投資も積極的に呼び込んでいく考えだ。

\

ロシアの製薬業界団体AIPMによると、アストラゼネカ、グラクソスミスクライン、ノバルティス、ノボ・ノルディスク、ファイザー、サノフィ・アベンティスといった世界的大手メーカーがロシアでの現地生産計画を表明しており、投資総額は10億米ドルに達する見通しだという。

\
ロシア
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |