2010/7/21

CIS諸国

独農機大手クラース、CIS事業を強化

この記事の要約

独農業機械大手のクラースはロシアや周辺国のウズベキスタン、カザフスタンの事業を強化する。ロシアでは今後数年間に4,000万~5,000万ユーロを投資し、生産能力を拡大する計画だ。同社のカタリーナ・クラースミュールホイザー […]

独農業機械大手のクラースはロシアや周辺国のウズベキスタン、カザフスタンの事業を強化する。ロシアでは今後数年間に4,000万~5,000万ユーロを投資し、生産能力を拡大する計画だ。同社のカタリーナ・クラースミュールホイザー副社長が独経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにした。

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同社は2005年にロシア南部のクラスノダールでコンバイン工場を稼動させ、これまでにコンバインやトラクターを約2,000台生産した。今後は生産能力を年2,000 台に引き上げる計画で、すでに既存工場の隣に建設用地を確保した。これまではドイツから部品を輸入して組み立てていたが、塗装設備や車体フレームの生産設備を導入し、部品の現調率も高めていく方針だ。

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ウズベキスタンでは、現地トラクターメーカーのToshkent Traktor Zavodi と合弁会社を設立し、首都タシュケントにコンバイン工場を開設した。今年は170台、来年は200~300台を生産する計画。また、カザフスタンでは大型トラクターの生産に向け、現在、現地企業と提携について協議しているという。

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『ハンデルスブラット』紙によると、ロシアでは中長期的に農機の需要拡大が見込まれており、世界の大手メーカーや西欧の中堅企業が投資を活発化させている。伊フィアットグループの農機・建機子会社ケース・ニュー・ホーランド(CNH)は昨年、ロシアの商用車大手カマズと合弁会社の設立で合意した。9,000 万ユーロを投じて、来年4 月からトラクターやコンバインを年4,000 台生産する計画という。このほか、米ジョンディアは今春、モスクワ近郊のドモジェドボにロシアで2 番目となる新工場を稼働させた。

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