中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/6/8

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

コズロドゥイ原発の刷新事業、仏露連合の受注が有力に

この記事の要約

ブルガリア・コズロドゥイ原子力発電所のKostadin Dimitrov社長は2日に同国で開かれた国際原子力フォーラムで、ロシアの原発事業者ロスエネルゴアトムと仏電力公社EDFの企業連合が、同原発の5、6号基の刷新工事を […]

ブルガリア・コズロドゥイ原子力発電所のKostadin Dimitrov社長は2日に同国で開かれた国際原子力フォーラムで、ロシアの原発事業者ロスエネルゴアトムと仏電力公社EDFの企業連合が、同原発の5、6号基の刷新工事を受注する可能性が高いと発言した。これまでに約15社が同工事に関心を示したが、大半がロスエネルゴアトム・EDF連合への参加を決定。入札は応札企業が1社だけでも実施されるため、同企業連合が落札する可能性が大きいという。8月か9月に受注者が決まる予定だ。

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コズロドゥイ原発の5、6号基の稼働期限は、それぞれ2017年、19年に設定されているが、ブルガリア政府は昨年11月、さらに20年間延長する方針を決定した。稼働期間延長のための刷新工事のコストは1億レフを超える見通し。Dimitrov社長によると、同原発独自の基金を設立し、資金を工面する計画だ。同原発は発電量の3割を電力取引所で販売し、利益の8割を国庫に納めているが、この一部を基金に充てるという。

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刷新工事は5号基が当初の稼働期限を迎える17年より前に終了する予定。その後、原発監督当局の審査を受け、さらに20年間運転を継続する。5、6号基の発電能力は各1,000メガワット。

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コズロドゥイ原発の6基の原子炉のうち1~4号基は、欧州連合(EU)に加盟するためすでに閉鎖された。ブルガリア政府は5、6号基の刷新だけでなく、7号基の新設も検討しており、東芝傘下の米原子力発電システム大手ウェスチングハウスなども廃炉、刷新、新設事業に関心を示している。

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