2011/6/8

ハンガリー

投資額、1-3月期は減少

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)が5月31日発表した2011年1-3月期の国内投資額は7,388億6,500万フォリントで、前年同期から1.1%減少した。設備投資は4.2%増の3,619億1,600万フォリントに拡大したも […]

ハンガリー中央統計局(KSH)が5月31日発表した2011年1-3月期の国内投資額は7,388億6,500万フォリントで、前年同期から1.1%減少した。設備投資は4.2%増の3,619億1,600万フォリントに拡大したものの、建設投資が8.0%減の3,560億9,600万フォリントとなり、足を引っ張った。ただ、減少幅はアナリスト予想の約3%を下回っており、底を打ちつつあるという見方もある。季節調整済みの前期比では1.7%増となった。

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業種別で見ると、全19業種のうち12業種で投資額が前年を下回った。減少幅が大きかったのは行政・防衛・社会保障(32.7%減)、運輸・倉庫(32.3%減)、不動産(20.1%減)、水道・廃棄物処理(18.8%減)、情報通信(14.6%減)など。一方、採鉱採石(97.0%増)、製造(38.4%増)、電気・ガス・空調(39.9%増)、教育(54.7%増)、衣料・福祉(21.9%増)は好調だった。

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タカレーク銀行のアナリスト、スッパン氏によると、独自動車大手ダイムラーが中部ケチケメートで工場を建設しているうえ、オペルとアウディも工場拡張を開始する予定で、これが製造業の投資拡大に貢献している。一方、通信業界では携帯3社が通信網の近代化を計画しているものの、投資増加に結び付くかどうかは不透明という。住宅建設は内需低迷を反映し、減少が続く見通しだ。(1HUF=0.44JPY)

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