2011/6/8

ロシア

印企業連合、ヤマルLNGに参画に意欲

この記事の要約

ロシアの独立系ガス最大手ノバテクが北極圏のヤマル半島で進めている液化天然ガス事業(ヤマルLNG)に、インドの企業連合が参画する意向を示している。5月30日付けのロイター通信が報じた。\ ノバテクの広報担当者によると、企業 […]

ロシアの独立系ガス最大手ノバテクが北極圏のヤマル半島で進めている液化天然ガス事業(ヤマルLNG)に、インドの企業連合が参画する意向を示している。5月30日付けのロイター通信が報じた。

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ノバテクの広報担当者によると、企業連合に参加しているのはインド国営の石油天然ガス公社(ONGC)、LNG大手のペトロネットLNG、インドガス公社(GAIL)の3社。印有力英字紙『ヒンドゥスタン・タイムズ』は、3社が34億米ドルを投じてヤマルLNGの権益15%を取得する考えであると報じている。

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ヤマルLNGは年間最大1,650万トンのLNGを北極航路を通じてアジアや欧州に輸出するプロジェクトで、2016年から生産を開始する計画。LNG基地を含む設備投資額は200億米ドルに達する見通しだ。ノバテクは3月、仏石油大手トタルと資本・業務提携し、トタルがヤマルLNGに20%出資することで合意している。

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アナリストは、インド企業がヤマルLNGに参画することは、ノバテクにとってインドのLNG市場に進出する可能性を開くことになり、望ましい展開だと分析する。ロシア大手銀行アルファバンクによると、インドのLNG需要は2020年までに年間5,000万トンに拡大すると見られる。

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