2011/11/2

ハンガリー

ハンガリー中銀、金利据え置き

この記事の要約

ハンガリー中央銀行は10月25日に開いた金融政策会議で、政策金利を据え置いた。2週間物預金金利は9カ月連続で6%に維持される。ユーロ圏の財政危機が深刻化する中、ハンガリーも資金調達コストが上昇し、通貨フォリントの売り圧力 […]

ハンガリー中央銀行は10月25日に開いた金融政策会議で、政策金利を据え置いた。2週間物預金金利は9カ月連続で6%に維持される。ユーロ圏の財政危機が深刻化する中、ハンガリーも資金調達コストが上昇し、通貨フォリントの売り圧力が強まっている。国際金融市場の不安定な動きはしばらく続くと見られることから、中銀は様子見を決めた。

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債務危機拡大への不安は市場金利の上昇にはっきりと表れている。ハンガリーの3カ月物の先物金利は、ブダペスト銀行間取引金利(BUBOR)を55ベーシスポイント上回っている。ベンチマーク5年物国債の利回りも2010年1月以降で最高の7.97%に上昇し、25日には7.25%に戻したものの引き続き高い水準で推移している。

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一方、物品税や付加価値税の引き上げを受けて、中銀は来年のインフレ率を当初予測の4.7%から4.9%に引き上げた。シティバンクのアナリストは、フォリント安が続けばインフレ圧力が強まるため、中銀が利上げに動く可能性が大きいことを指摘する。

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