2012/2/15

ロシア

高速鉄道幹線事業、シーメンスとサムスンも応札検討

この記事の要約

ロシアが計画する都市間高速鉄道幹線の整備で、独シーメンスと韓国サムスンがモスクワ―サンクトペテルブルグ線プロジェクトの応札を検討している。ブルームバーグ通信が10日伝えた。事業母体のハイスピード・レイル・ラインによると、 […]

ロシアが計画する都市間高速鉄道幹線の整備で、独シーメンスと韓国サムスンがモスクワ―サンクトペテルブルグ線プロジェクトの応札を検討している。ブルームバーグ通信が10日伝えた。事業母体のハイスピード・レイル・ラインによると、9~10月に候補企業を絞り、2018年のサッカー・ワールドカップ(W杯)開催前に開業する予定だ。

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同プロジェクトにはこれまでにフランスのアルストム、ブイグ、イタリアのフィンメッカニカ、ウニクレディト、韓国現代のグループ会社、ブラジルのグアンドラデ・グティエレスが率いる企業連合が関心を表明している。

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高速鉄道幹線の整備はW杯開催に向けてロシアが推進するプロジェクト。モスクワ―サンクトペテルブルグ間の距離は約660キロメートルで、最高時速400キロの新型高速車両を採用し、所要時間は現在の4時間半から2時間半へと大幅に短縮するという。落札企業は30年間の運営免許も獲得する。プロジェクト費用は政府と落札企業で折半する。現時点で総額6,260億ルーブル(210億米ドル)と推定されるが、効率化などを通じて5,120億ルーブル前後に圧縮する方向だ。資金調達に向けてVTBキャピタル、ガスプロムバンク、対外経済銀行(VEB)など国内金融機関と交渉が進められている。

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ハイスピード・レイル・ラインのシェブニナ副社長は、「高速鉄道幹線を敷設するのはロシアにとって初めてだが、外国ではすでに60~70年の歴史がある。候補企業は豊富な経験を持ち合わせることが条件で、落札企業の選定でもこれが重要なポイントとなる」と話している。(東欧経済ニュース2011年2月2日号「ロシア、高速鉄道幹線整備へ」を参照)

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(1RUB=2.61JPY)

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