トヨタ自動車は、ロシアのサンクトペテルブルク工場における現地調達率を15%から30%に引き上げる。現地経済紙『Wedomosti』がこのほど伝えた。トヨタは今後3年間に約27億ルーブル(6、800万ユーロ)を投資して2工場を新設する。第1工場で車体を、第2工場ではプラスチック部品を生産する予定。他の部品についても現地調達を開始することを検討しており、現地サプライヤーと現在交渉しているという。詳細は明らかにされていない。
\今回の現地調達率の引き上げは、ロシア経済発展省とトヨタ自動車製造ロシア(TMMR)が締結した協定に基づくもの。トヨタはこれまで、ロシア工場ではカムリのみを生産していた。昨年は1万4,131台を生産するにとどまり、本来の生産能力(5万台)を大幅に下回った。『Wedomosti』紙によると、同社は今後、カムリより価格が安いモデル(約2万5,200ユーロ前後)をロシア工場で生産することを検討しているという。
\なお、トヨタは現在、座席、ガラス、バッテリー、シートベルト、ケーブル・シースを現地で調達している。
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