2012/2/15

ポーランド

政府、電力エネルガとエネアの検討

この記事の要約

ポーランド財務省は9日、政府が株式の過半数を所有する電力大手エネルガとエネアの合併を検討していることを明らかにした。エネアがエネルガを吸収合併する方向で協議していくという。合併には全株主の承認が必要になる。\ エネルガは […]

ポーランド財務省は9日、政府が株式の過半数を所有する電力大手エネルガとエネアの合併を検討していることを明らかにした。エネアがエネルガを吸収合併する方向で協議していくという。合併には全株主の承認が必要になる。

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エネルガは当初、同国の政府系電力大手PGEに売却される予定だった。PGEは2010年10月、エネルガの株式の84.2%を買収するための認可を競争・消費者保護庁(SOKiK)に申請したが、2011年1月に却下された。その後、PGE は異議を申し立て、現在SOKiKの判断を待っている。政府は、SOKiKが再度却下した場合に備え、エネルガとエネアの合併を検討している。

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政府は、今回の合併計画はシェールガス開発事業を強化する計画の一環としている。しかし、DM BZ WBKのアナリストPawel Puchalski氏は、今回の合併はエネアとエネルガを民間に売却するための布石で、政府は大きな売却益を期待しているとみている。しかし、両社は合併によって大規模なリストラを強いられる可能性が高く、政府と電力会社の利害は必ずしも一致していないとされる。また、ドイツ銀行のアナリストは、今年は民営化に不利な経済環境にあると指摘している。

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