スロベニア中央銀行は、経営が悪化している国内最大の銀行、ノバ・リュブリャンスカ・バンカ(NLB)を管理下に収めることを検討している。現地紙『ファイナンス』が7日、情報源を明らかにせずに報じた。
\スロベニアの銀行業界は昨年、4億ユーロの損失を計上したが、NLBの損失額は過去最悪の2億2,000万ユーロで、業界全体の半分以上を占めた。中銀は『ファイナンス』紙の報道についてコメントを発表していない。
\NLBは新しい自己資本比率規制に対応するため、3月末までに4億ユーロの資本増強を実施することが義務付けられている。同行は欧州銀行監督機構(EBA)が昨年実施したストレステストにかろうじて合格したものの、中核自己資本比率を9%に引き上げるため少なくとも3億2,000万ユーロが必要と指摘された。
\