中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2014/2/5

チェコ・スロバキア

東レ、チェコで水なし平板工場が稼動

この記事の要約

東レがチェコ東部プロスチヨフに開設した新工場が1月29日に本格稼動した。同工場では欧州で需要の拡大する水なし平板を生産する。計画発表時のデータによると、投資額は約50億円。同製品の製造拠点としては日本に次ぐ大型工場で、生 […]

東レがチェコ東部プロスチヨフに開設した新工場が1月29日に本格稼動した。同工場では欧州で需要の拡大する水なし平板を生産する。計画発表時のデータによると、投資額は約50億円。同製品の製造拠点としては日本に次ぐ大型工場で、生産能力は操業中の岡崎工場と合わせて2倍に拡大する。

\

製品は欧州のほか、北米・南米、中東地域にも出荷する。岡崎工場は国内およびアジア・オセアニア市場向けに生産を継続する。

\

東レによると、水なし印刷は通常の平板印刷と異なり、有害物質を含む廃水が出ない特長がある。これが環境意識の高い欧州で評価されて販売を伸ばし、今回の工場新設につながった。

\

東レは1997年にプロスチヨフに子会社を設立し、当初はポリエステル長繊維織物の製造・販売を手がけていた。2005年に欧州で新聞印刷用に水なし平板印刷が初めて導入されて以来、水なし平板の断裁加工も行ってきた。

\

なお、チェコ投資庁(チェコインベスト)によると、日本企業の対チェコ投資は2000年以来の累計で1,060億コルナに上り、2万2,000人の雇用を生み出した。(1CZK=●JPY)

\