2014/2/5

ロシア

サウス・ストリーム、独露3社に鋼管を発注

この記事の要約

ガスプロムが主導して進めているガスパイプライン「サウス・ストリーム」計画の事業会社は1月29日、OMK、セベルスタリのロシア2社と独ユーロパイプに鋼管を発注した。契約規模はおよそ10億ユーロに上る。\ 発注されたのは直径 […]

ガスプロムが主導して進めているガスパイプライン「サウス・ストリーム」計画の事業会社は1月29日、OMK、セベルスタリのロシア2社と独ユーロパイプに鋼管を発注した。契約規模はおよそ10億ユーロに上る。

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発注されたのは直径32インチ(約813ミリメートル)、厚さ39ミリメートル、長さ12メートルの鋼管7万5,000本で、黒海海底部分の第1パイプライン(931キロメートル)に用いられる。ユーロパイプがこのうち50%、OMKが35%、セベルスタリが15%を受注する。

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サウスストリームはロシアから黒海海底、ブルガリアを経由して欧州へ至る。全長はおよそ2,500キロメートル。黒海海底には合計4本のパイプラインを敷設し、年間630億立方メートルの運輸能力を確保する。15年末の開通が予定されている。

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ユーロパイプはドイツの鉄鋼大手ザルツギッターとディリンガーが折半出資する鋼管メーカーだ。シェールガスの台頭を背景にパイプライン計画が延期されたり中止されたりする中で受注が減っており、大きな赤字を出している。

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ザルツギッターは今回の受注で今年3月以降、1年間にわたり一定の稼働率を確保できるとしている。ただ、鋼管需要の低下で価格競争も激しく、これが黒字転換につながるかは不明だ。

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