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2014/4/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコで太陽光発電プロジェクト、5月に入札公示

この記事の要約

トルコのエネルギー市場規制局(EMRA)は、太陽光発電事業権入札を5月に開始する。当局に申請された太陽光発電プロジェクトから一部(発電能力合計600メガワット)を選抜したうえで投資家を募るもので、最も高い価格を提示した投 […]

トルコのエネルギー市場規制局(EMRA)は、太陽光発電事業権入札を5月に開始する。当局に申請された太陽光発電プロジェクトから一部(発電能力合計600メガワット)を選抜したうえで投資家を募るもので、最も高い価格を提示した投資家に事業権を付与するとしている。まず国内東部のエラズーとエルズルム地域から入札を開始し、全案件の入札完了は年内を予定する。当局は落札総額12億ユーロを見込む。現地日刊紙『サバ』が報じた。

トルコでは11年に再生可能エネルギー法が施行され、国産の太陽電池や関連装備を採用したプロジェクトには投資優遇措置が適用される。政府は23年までに太陽エネルギーの発電量を最低3ギガワットとする目標を掲げており、発電コストの下落に加え晴天に恵まれた地域が多いトルコでは高い効率での発電が見込めることから、国内外の企業から高い関心を集めている。

昨年からこれまでにトルコ内で太陽光発電プロジェクトの認可を申請した企業は500社近くにのぼり、合計発電能力は78ギガワット、プロジェクトが実施された際の投資規模は総額150億ユーロに上る。

EMRAは今回の入札実施を受け、これらプロジェクトの中から258案件を選び出した。