2014/7/2

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

欧州復興開発銀、西バルカン諸国に5億ユーロ追加支援

この記事の要約

欧州復興開発銀行は6月25日、西バルカン半島諸国に対し最大5億ユーロを追加支援すると発表した。5月の大規模な洪水被害からの復興に向けて、現地で提携する金融機関への支援額を上乗せする。中小企業や個人への貸出拡大を促す狙いだ […]

欧州復興開発銀行は6月25日、西バルカン半島諸国に対し最大5億ユーロを追加支援すると発表した。5月の大規模な洪水被害からの復興に向けて、現地で提携する金融機関への支援額を上乗せする。中小企業や個人への貸出拡大を促す狙いだ。

西バルカン諸国への第4次融資枠組み(WBFF4)の形で資金を提供する。ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、セルビアの3カ国が洪水で大きな損害を蒙ったことを受け、支援枠拡大を決めた。

WBFFは、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、マケドニア、コソボ、モンテネグロ、セルビアの西バルカン諸国を対象とする措置。中小零細企業・個人への貸出に関連し、直接資金を貸し出すほか、株式や複合金融商品の購入、信用保証などを通じて、提携金融機関を支援する。また、住宅金融やリース、ファクトリング、消費者金融といった新しい金融部門の強化も狙う。

WBFF4ではすでに5,000万ユーロ分についてセルビア提携先のウニクレディト・セルビアと契約を結んだ。

5月の洪水による被害額はセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナでそれぞれ20億ユーロに上ったと推測されている。