2014/8/6

チェコ・スロバキア

チェコの金融緩和続く、為替市場介入の終了は15年に

この記事の要約

チェコ国立銀行(CNB)は7月31日の金融政策理事会で、主要政策金利である14日物レポ金利を史上最低水準の0.05%で据え置くことを決定した。また、コルナ高を防止するため、少なくとも来年末まで市場介入を継続する方針を明ら […]

チェコ国立銀行(CNB)は7月31日の金融政策理事会で、主要政策金利である14日物レポ金利を史上最低水準の0.05%で据え置くことを決定した。また、コルナ高を防止するため、少なくとも来年末まで市場介入を継続する方針を明らかにした。経済成長率の見通しは、今年は2.9%に上方修正した一方、来年は3%に下方修正した。

CNBは2012年11月以来、1年9カ月連続で「実質ゼロ金利(CNB)」を継続している。その一方で、対ユーロ相場を1ユーロ=27コルナをやや上回る水準で安定させるため、昨年11月からコルナ売り介入を継続中だ。

従来、市場介入措置の終了時期を来年下半期としてきたが、今回、「再来年に入ってから」とやや遅らせる姿勢を示した。

今年の経済見通しについては、5月予測から0.3ポイント引き上げ2.9%とした。一方で来年は3%と、0.3ポイント引き下げた。

財務省も先ごろ、今年の成長率を2.7%へ上昇修正した。欧州連合(EU)の欧州委員会は今年は2%、来年は2.4%と予測している。

インフレ率についてCNBは、来年第3、第4四半期に2%に達するとみている。通期の予想は今年が0.4%、来年が1.8%。