2014/8/27

総合・マクロ

ブルガリア、次期EU外相候補にゲオルギエワ氏を指名

この記事の要約

ブルガリア政府はこのほど、同国出身のゲオルギエワ現欧州委員(国際協力・人道援助・危機対応担当)を欧州連合(EU)外交安全保障上級代表(EU外相)の後任候補に指名した。英国のアシュトン氏の後任となるEU外相の人選をめぐって […]

ブルガリア政府はこのほど、同国出身のゲオルギエワ現欧州委員(国際協力・人道援助・危機対応担当)を欧州連合(EU)外交安全保障上級代表(EU外相)の後任候補に指名した。英国のアシュトン氏の後任となるEU外相の人選をめぐっては当初、イタリアのモゲリーニ外相が最有力候補とされていたが、ウクライナ問題でのロシア寄りの姿勢が問題視されており、ゲオルギエワ氏を軸に調整が行われることになりそうだ。

EU外相は欧州委員会の副委員長を兼任するEUの要職。加盟国は8月中旬に開いた首脳会議で、同ポストとEU大統領(欧州理事会常任議長)の後任の人選について協議したが、各国が激しい駆け引きを展開し、意見が分かれたため決定を持ち越した経緯がある。

同首脳会議では、モゲリーニ氏のEU外相就任に対して、ウクライナ問題をめぐるロシアへの対応で弱腰だとして中東欧諸国が反発。代わってゲオルギエワ氏の名前が急浮上していた。ただ、加盟国内ではポーランドのシコルスキ外相、オランダのティマーマンス外相を推す動きもあり、人選はなお曲折が予想される。