ハンガリーの中央統計局（KSH）が14日発表した第2四半期（4～6月）の国内総生産（GDP）は前年同期比3.9％増となり、2006年第1四半期以来の高い伸びを示した。ドイツの大手自動車メーカー2社の生産拡大により、6月の鉱工業生産が前年同月比11％増と急伸したことが貢献した。
ケチケメートに工場を構えるメルセデス・ベンツは5月、「Bクラス」と「CLAクラス」の需要が国際的に高まっていることを受けて稼働体制を2交代制から3交代制に変更。アウディも先月、「TTクーペ」や「ロードスター」などを生産しているジェール工場で3交代制を導入した。
アウディは昨年、9億ユーロを投じたジェール工場の拡張プロジェクトを完了した。欧州委員会は先月、同プロジェクトに対してハンガリー政府が実施した1億3,300万ユーロ相当の支援が欧州連合（EU）の国家補助規定に違反している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。
