2015/4/29

ロシア

ロシア、水上原発が来年完工

この記事の要約

ロシアのドミトリー・ロゴージン副首相は21日、世界初の浮体式原子力発電所が2016年10月を目途に完成する見通しであることを明らかにした。2007年に建造が開始された同水上原子力発電所は当初、13年の完成を見込んでいた。 […]

ロシアのドミトリー・ロゴージン副首相は21日、世界初の浮体式原子力発電所が2016年10月を目途に完成する見通しであることを明らかにした。2007年に建造が開始された同水上原子力発電所は当初、13年の完成を見込んでいた。完成後は水上原発からの電力を利用して北極圏の開発に繋げる考えだ。副首相はまた、同原発を沿岸部の施設に接続して人の居住する地域に電力を供給すると共に、北極圏のいずれの地域でも利用できるようにする意向を示した。

「アカデミク・ロモノーソフ」と呼ばれる同水上原発は、ロシア原子力公社(ロスアトム)が2009年に発表した利用計画で、北極海の石油及び天然ガスの深海探鉱を行う際に必要な電力を供給するために利用するとしていたもの。現在はロスアトム傘下のロスエネルゴアトムの発注の形でサンクトペテルブルグのバルト造船所で建造されている。一部報道によれば、プロジェクト総額は98億ルーブル(1億7,700万ユーロ)に上る。(1RUB=2.34JPY)