スロバキアテレコムは21日、新規株式公開（IPO）の公募価格帯を17.70～23.60ユーロとすることを明らかにした。公募締め切りは5月6日。個人投資家には423株まで5％値引きする。初取引は12日で、ブラチスラバとプラハの証券取引所に上場するほか、ロンドン証取には国際委託証券（GDR）を上場する。
政府は保有株数4,230万株（出資シェア49％）を放出し、7億5,000万～10億ユーロの売却収入を期待する。パヴリス経済相は、これまでの配当に不満を持つ政府が出資シェア51％を保有し経営権を握るドイツテレコムと交渉したが成果がなく、売却を決めたと説明している。売却収入は財政に充てるほか、国営電力会社の出資引き上げに投資する可能性もある。
ブルームバーグ通信がIPOの主幹事を務める米シティグループの情報として伝えたところによると、スロバキアテレコムは上場後、純利益の50～80％を配当する方針を示しており、IPOへの投資家の反応は良好という。
