2015/4/29

バルト三国

バルチック航空アカデミー、シンガポールに訓練拠点を設置

この記事の要約

リトアニアのバルチック航空アカデミーはこのほど、シンガポールに航空機乗員向けの訓練拠点を開設した。中国の航空機関連事業大手の海特集団と提携し、パイロットや客室乗務員などの訓練を実施する。同拠点を利用してアジア太平洋地域や […]

リトアニアのバルチック航空アカデミーはこのほど、シンガポールに航空機乗員向けの訓練拠点を開設した。中国の航空機関連事業大手の海特集団と提携し、パイロットや客室乗務員などの訓練を実施する。同拠点を利用してアジア太平洋地域や中近東などの航空会社向けの訓練も受注し、事業拡大につなげる考えだ。

海特集団は現地子会社を通じて9,500万シンガポールドル(約6,560万ユーロ)を投じ、同国のチャンギ空港に隣接したビジネスパークに訓練施設の入ったビルを建設した。施設内に設置したシミュレーターの数は2機で、今後さらに5機が加わる予定だ。

バルチック航空アカデミーは航空機の乗員養成で評価が高い。同アカデミーの修了証は欧州連合(EU)の専門機関である欧州航空安全機関(EASA)を初め、ブラジル、中国、フィリピン、インドネシア、ベラルーシ、カザフスタンなど多くの国で受け入れられている。

中国の海特集団は航空機関連のメンテナンス、ソフトウェア開発、乗員訓練のほか不動産事業も手がける企業グループで、パイロットの養成訓練では15年の経験を持つ。(1SGD=89.12JPY)