2015/4/29

チェコ・スロバキア

チェコ、ドナウ‐オーデル‐エルベ運河の建設検討を再開

この記事の要約

チェコがドナウ‐オーデル‐エルベ運河の建設計画を前進させる。先ごろ『ラジオプラハ』が報じたもので、すでに同国運輸省は建設に向けての実現可能性調査(FS)を予定している。運河建設をめぐっては、昨年プラシャル前運輸相が建設に […]

チェコがドナウ‐オーデル‐エルベ運河の建設計画を前進させる。先ごろ『ラジオプラハ』が報じたもので、すでに同国運輸省は建設に向けての実現可能性調査(FS)を予定している。運河建設をめぐっては、昨年プラシャル前運輸相が建設に係る入札手続きの中止を指示していた。同プロジェクトの総工費は4,000億コルナ(約146億ユーロ)と見積もられており、国内総生産(GDP)の約10%超に当たる。

同プロジェクトはドイツ南部とオーストリアを横切るドナウ川、チェコからドイツを通り北海に抜けるエルベ川、チェコからドイツとポーランド国境を通りバルト海につながるオーデル川を結ぶというもの。国内では、ドナウ川の支流で東部を流れるモラヴァ川とヴェチヴァ川における船舶の航行を可能とする必要がある他、東部のプシェロフと北中部のパルドゥビツェ間の工事も必要となる。

運河建設は旧チェコ・スロバキア時代からたびたび検討されてきたもので、最近ではミロシュ・ゼマン大統領が熱心な主唱者として知られる。同計画の支持者らは欧州連合(EU)からの助成金を期待している模様だ。(1CZK=4.72JPY)