2015/7/8

自動車

自動車産業支援を拡大、1.5倍の150億ルーブルに

この記事の要約

ロシア政府は3日、自動車メーカーに対する支援枠を150億ルーブル(2億6,900万米ドル)に拡大すると発表した。景気冷え込みによる自動車販売の激減に対応するもので、今年3月発表の予算を50%引き上げた。 ロシア経済は今年 […]

ロシア政府は3日、自動車メーカーに対する支援枠を150億ルーブル(2億6,900万米ドル)に拡大すると発表した。景気冷え込みによる自動車販売の激減に対応するもので、今年3月発表の予算を50%引き上げた。

ロシア経済は今年、原油価格の低迷と欧米による経済制裁で3%の縮小が見込まれている。自動車産業は景気後退の波をまともにかぶり、5月の乗用車・小型商用車販売台数は前年同月から37.7%減少した。

政府は今年1月に経済危機打開に向けた危機対策計画(総予算2兆3,400億ルーブル/420億ドル)を発表。自動車産業向けに支援枠を設定したほか、4月には価格が100万ルーブル(1万8,000ドル)を下回る乗用車・小型商用車の自動車の購入ローンに対する金利補助を導入している。(1RUB=2.19JPY)(東欧経済ニュース4月15日号「ロシア政府、自動車購入時の助成措置導入」、3月25日号「ロシア、自動車産業支援に250億ルーブル」、2月4日号「ロシア政府が危機対策を発表、2.4兆ルーブル規模」を参照)