2015/7/8

ロシア

ロシアのインフレ鈍化、6月は15.3%

この記事の要約

ロシア連邦統計局(ロススタット)が6日発表した6月のインフレ率は前年同月比で15.3%となり、5月の15.8%から0.5ポイント低下した。インフレ率の低下は2カ月連続。食品価格の上げ幅が前月の20.2%から18.8%に縮 […]

ロシア連邦統計局(ロススタット)が6日発表した6月のインフレ率は前年同月比で15.3%となり、5月の15.8%から0.5ポイント低下した。インフレ率の低下は2カ月連続。食品価格の上げ幅が前月の20.2%から18.8%に縮んだことが押し下げ要因となった。

ロシアでは昨年8月、政府が欧米による制裁に対抗して食品禁輸措置を導入したことから食品価格が高騰。年末に通貨ルーブル安が急進したこともインフレ加速につながった。

今月から公共料金が8%引き上げられたが、その影響は限定的となる見通しだ。価格上昇の勢いが次第に鈍化していることで、中央銀行が穏やかな利下げを継続していくと予測される。