2015/7/8

ロシア

独シーメンス子会社、クリミア火力発電所にガスタービンを納入か

この記事の要約

独シーメンスのロシア子会社、シーメンス・ガスタービン・テクノロジーズ(SGTT)が、クリミア半島で新設される2つの火力発電所にガスタービンを納入するもようだ。ロシア経済紙『ベドモスチ』が6月30日、複数の情報筋の話として […]

独シーメンスのロシア子会社、シーメンス・ガスタービン・テクノロジーズ(SGTT)が、クリミア半島で新設される2つの火力発電所にガスタービンを納入するもようだ。ロシア経済紙『ベドモスチ』が6月30日、複数の情報筋の話として報じたもので、SGTTはロステック(旧ロステクノロジー)傘下のテクノプロムエクスポルトと納入契約に調印したという。欧州連合(EU)は対ロシア制裁の枠内で、域内企業がエネルギー設備をロシアに輸出することを禁じており、今回の契約が事実であれば制裁条項に抵触する可能性がある。

シーメンスは英字紙『モスクワ・タイムズ』の取材に対し、「EUの制裁条項を尊重している」とコメント。「有効な政治的・法的枠組みの範囲内で業務を行っている」とし、契約についての明言は避けた。

サンクト・ペテルブルクに拠点を置くSGTTはシーメンスが65%、ロシア重電大手のパワーマシーンズが35%を出資する合弁企業。6月18日にはサンクト・ペテルブルク郊外のゴレロヴォでガスタービンの新工場を開所した。投資額は推定2億7,500万ユーロに上る。